2016年05月07日

第160回 5月のメッセージ 本当の豊かさ


“世界一貧しい大統領”の、ムヒカ前ウルグアイ大統領が先日、来日しました。彼の演説には多くの人々が共感し、日本で出版された絵本もベストセラーになっています。私も、早速、演説を聞いてみました。簡単にいうと、こんな事を語っています。

「これまで私たちは物質的な豊かさだけを追い求めてきました。しかし、果たして本当に豊かになっていると言えるでしょうか。今や格差はますます広がり、地球環境は酷く破壊されています。私たちは自分たちの考え方やライフスタイルを変えなければいけません」過去の賢人の言葉も引用しています。「貧しい人とは、少ししかモノを持っていない人ではなく、無限の欲を持ち、どれだけ獲得しても満足しない人のことだ。」

なるほど、その通りだと思いました。豊かさを追い求めた結果、様々な支払いに追われ、仕事に忙殺され、気がつけば貴重な時間が過ぎ去っていたということはないでしょうか。多くの電子機器に囲まれ、生活は便利になったかもしれませんが、どういう訳か、あまり幸せではないのです。ムヒカ氏の演説は伝説のスピーチと言われていますが、これは聖書が2,000年前から語っていることでもあります。パウロという人は、こう語っています。

私たちは何一つこの世に持って来なかったし、また何一つ持って出ることもできません。
衣食があれば、それで満足すべきです。(Tテモテ6章7〜8節)

先日、熊本で大地震がありましたが、私たちはいつ災害に直面し、家族や持ち物を失うかわかりません。「贅沢は悪だ」と言いたいのではありません。今までの生き方を見直し、新しい思考を取り入れる時に「あらゆるモノを手に入れなくても、幸せになれる」ということなのです。それは、聖書が語る考え方を持つことです。今、「もっと多くを得れば、もっと幸せになれるというのは間違いだ」と気づき始めている人々が増えています。

ムヒカ氏の演説は感動的ですが、では、抑えられない欲望をどうすればいいかについては何もコメントしておられません。ここで再び、パウロに語ってもらいましょう。彼はこう言っています。「私にとって得であったこのようなもの(家柄・経歴など)をみな、私はキリストの故に損と思うようになりました。それどころか、…キリスト・イエスを知っていることの素晴らしさの故に、一切のことを損と思っています」(ピリピ3章7〜8節)

モノに囲まれても不幸と嘆く人々に対し、聖書は「セレブでも得られない本当の豊かさ」をもたらしてきました。あなたにもこのキリストをぜひ知っていただきたいと思います。

伝道師 後藤献四郎

posted by kbcc-monthly at 00:00| 今月のメッセージ